暗号通貨を手に入れるための手段の一つに、マイニングがあります。マイニングを行ううえで必要になるのが、今回取り上げるマイニングリグです。この記事では、マイニングリグの基本説明から、販売されている製品、自作する方法まで取り上げます。

マイニングリグとは?

暗号通貨をマイニングする装置のことを、マイニングリグと呼びます。リグは英語で、機材、装置を意味します。

マイニングリグを使ってどうマイニングするのか?

マイニングを行う場合、パソコンなどにマイニング専用のソフトウェアをダウンロードします。ソフトウェアを接続すれば、あとはボタンを押すだけで自動的にマイニングが行われます。

マイニングリグの種類

マイニングリグはマイニングが始まった当初は、自宅のPCを改造して自作している人もいました。しかしマイニングに参入する人が増え、競争が激化した現在はマイニングリグを自作しても思うほどの利益は得られないでしょう。パソコンや機械関係に強く、自分で組み立てをしたい人はやってみるのも良い経験となります。

 マイニングリグにはメーカーが製造して販売しているものや、毎月レンタルをしている会社も存在します。

販売されているマイニングリグ

 2017年にマイニングブームが起こり、翌年の2018年には数多くのマイニングリグが販売されました。2018年の代表的なマイニングリグは以下になります。

1、Antminer S9i

ビットコインのマイニングに特化した専用マシンを扱う、ビットメイン社の製品です。ハッシュレートは毎秒14TH、小売価格は499ドルです。

2、A9 Master

 Innosilicon社のA9 ZMasterは、かつてビットコインのマイニングで活躍していました。ハッシュレートは50 Ksol/sで、価格は現在中古市場で10万円くらいで手に入ります。

2019年注目のマイニングリグ

 以前のマイニングリグは、マイニングマシン稼働音がうるさいといった欠点がありました。2019年に新たに販売されたマイニングリグには、より高い効率とより静かな音を実現したマイニングリグが登場しています。

1、Antminer Hydro

ビットメイン社のAntminer Hydroは、水冷システムを搭載しています

性能

  • 消費電力1728W
  • ハッシュレート18Th/s

2、Asicminer 8 Nano(アシミナー8ナノ) 

ASICminer社が販売しているAsicminer 8 Nanoは、Antminer Hydroと同様に水冷システムを搭載していますが、さらに無騒音も実現しています。

性能

  • 消費電力4000W
  • ハッシュレート76Th/s

3、Ebit E11 ++

こちらは中国のEbang(エバン)社が販売する、Ebit E11 ++。 

性能

  • 消費電力1980W
  • ハッシュレート44Th/s 

4、T3 43T(ターミネーター3(T3))

Innosilicon(イノシリコン)社のターミネーター3は、サムソン社製の低消費電力10nm半導体技術を採用したマイニングリグです。

性能

  • 消費電力2100W
  • ハッシュレート43Th/s

5、AntminerS15(アントミナーS15)

ビットメイン社のAntminerS15は、2種類のマイニングモードが使用できます。S15はマシンの放熱効率を向上させるため、設計が並列になっているために一般的なデザインとは異なります。

性能

  • 消費電力1596W
  • ハッシュレート28Th / s 

マイニングリグを自作する

 もう一つのマイニングリグは、GPUを使ったマイニングです。マイニングリグを自分で組み立てて自作する場合は、主に4つの部品が必要です。CPUとGPU(グラフィックカード=グラボ)マザーボード、メモリ電源をそれぞれ組み立てることで作成できます。
マザーボードによって、使用するCPUの種類、追加できるGPUの数、およびメモリ制限が決まります。

マイニングリグの歴史

CPUマイニング

マイニングが始まった当初は、自宅のパソコンでCPUを使ってマイニングが行われていました。

CPUマイニングリグのメリットは、通常のPCでできるので初期費用が安価でした。

GPUマイニング

マイニングは、計算能力の高いマイニングリグが有利になります。マイニングを行う人たちは、ゲーム用のGPU(グラフィックカード)がより計算能力が高くて処理が早いことに気づきました。一時期はGPUが品切れし、価格も高騰しました。

マイニングリグを自作する際に考慮したい点

ハッシュレート

ハッシュレートとは、ハードウェアが毎秒処理できる計算の合計数を表します。ハッシュレートには、1秒あたりメガハッシュ(MH/s)、ギガハッシュ(GH/s)、テラハッシュ(TH/s)で測定されます。マイニングではハッシュ率が高くなるほど、マイニングの成功確率が高まります。

エネルギー消費 

暗号通貨マイニングは膨大な量の電力を消費するため、電力コストは常に高くなります。電気代がマイニングの収益に影響するため、前もってハードウェアの消費電力調べておくと良いでしょう。

ハードウェア価格

利益を上げるためには、リグの製作費用も上昇します。

メンテナンス

マイニングリグのメンテナンスは、リグを使用し続けるために重要な要素です。特に24時間の稼働により、マシンから放熱が起こります。誤作動の防止のため、冷却対策を行いましょう。

具体的なマイニングリグの作り方とは?

それではここから、マイニングリグを組み立てる場合の大まかな流れを紹介します。

1、リグフレームを組み立てる

 GPUなどの部品を一つにまとめることができるフレームを準備します。木枠やワイヤー楽、木製の枠など、身近に手に入る材料で作ることもできます。
リグフレームは最初から組み立ててあるものを購入すると、手軽で便利です。

2、マザーボードをセットアップする

マザーボードに、CPUとGPU接続します。SSDやPSUなど、その他の部品も接続して組み立てます。

3、パソコンを起動する

 マザーボードの組み立てが終わったら、コンピュータのモニタをマザーボードに接続します。必要なOSやドライバをインストールして、パソコンが使えるように準備を行います。

4、マイニングソフトウェアをインストール

パソコンの準備が完了したら、次にマイニングのソフトウェアをインストールします。その他に必要なソフトウェアをインストールしたら、マイニングを始めることができます。

さらに詳しく知りたい方は

マイニングリグの具体的な作り方については、こちらの動画で詳しく解説しています。マザーボードやCPUなどを組み立ててみたい方は役に立つと思います。

こういったものを簡単に自作できる方や、好きな方にはマイニングリグの自作はおすすめです。

既製品のマイニングリグ

 マイニングリグの自作方法を紹介しましたが、すでに組み立ててある商品も販売されています。ご自身の好みに合わせて、より良いものを選択しましょう。

シャークミニ

 マイニングリグを販売している代表的な企業は、Shark Mining社です。こちらの製品では、4枚のグラフィックカードを搭載しています。90日間の保障も付いています。マイニングできる主なコインは、EthereumやZcash、MONEROなど50種類以上の以上の暗号通貨があります。ハッシュレートは120 MH/s、価格は約2400ドル。送料無料でメーカーサポートも手厚いので、GPUマイニングを検討している人にはおすすめです。

とはいえGPUを使ったマイニングは現在下火となっており、品揃えもASICのリグほど多くありません。

まとめ

 マイニングリグは、マイニングにおいてどのような役割りを果たしているか理解いただけたでしょうか。マイニングリグは販売されているものから、自分で組み立てるものまで様々です。ASICマシンを購入するより、安価な初期投資でマイニングを行うことができます。しかしマイニングの競争率激化している現在、採算が取れない可能性が高いです。

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