
暗号通貨のマイニングが、アプリでできたら便利ですね。手のひらサイズのスマホなら、どこでも持ち運んで、場所を選ばずにマイニングできます。使っていない複数の端末をマイニングに利用することもできるので、効率的かつ、ほとんど手間がかからずマイニングできます。
しかし、現在、iPhoneでのマイニングはほぼ不可能となっています。
AppStoreで検索したところ、ビットコイン取引・ウォレットアプリは見られましたが、マイニングアプリはありませんでした。今回、その理由と、それでもマイニングをスマホでしたいという方へ情報をお届けします。

目次
なぜスマホでできなくなったのか
iPhoneでマイニングができなくなった理由として、以下の3つが挙げられます。
スマホが故障しやすい
マイニングをしている間、スマホは通信と計算処理を繰り返しています。そのため、バッテリーを急速に消費し、スマホが高熱になります。長時間高熱の状態が続くと、スマホが壊れやすくなります。AppStoreは端末に負担をかけるマイニングアプリを規制しました。
セキュリティ上の問題
マイニングをスマホアプリで行うことで、セキュリティの脆弱性も問題となりました。スマホは情報を得たり、情報を発信したり、常にインターネットとふれている媒体です。そのため、ウィルスが侵入しやすく、ハッキングの恐れがあります。
不正なマイニング
近年では、不正マイニングも流行していました。Webサイトにマイニングするプログラムを埋め込んで、サイトを閲覧した人の端末をマイニングに協力させるものです。
サイト管理者はマイニングプログラムをサイトに設置することで、代わりに広告表示をなくしたり、マイニング報酬の一部を渡したりするなど、メリットが得られます。
このようなアプリが増え、利用者が急増したことから、閲覧者に無断でマイニングだけ搾取するアプリや、不正マイニングウイルスをメールで送りつける人が現れました。
これらを危惧し、AppStoreやGoogle playは、マイニングアプリを禁止しました。
簡易的なマイニングアプリなら可能
AppStoreでは、「マイニング」「仮想通貨」「miner」「mining」で検索しましたが、無料アプリでは検索結果に出てきませんでした。
本格的なマイニングではありませんが、無料かつ簡単で、ちょっとしたお小遣い稼ぎとしてなら、Google playにありました。その二つを紹介します。
1.Electroneum
Electroneumとは、イギリスで初めて生まれた仮想通貨です。スマホを利用して、ビットコインに代わる世界共通通貨になることを目指しています。
ユーザーが非常に多いスマホ市場に目をつけたことや、マイニングに詳しくない人でも気軽に始められるアプリを作ったことから、着々とユーザー数を増やしており、将来性のある通貨だといわれています。
Electroneum専用のスマホアプリは、マイニングがボタン一つででき、操作が簡単であることや、ウォレット・送金・決済・マイニングがまとめてできるところが魅力です。また、一週間に一度、顔写真の提出を行っているので、セキュリティ面も高いといえます。
実際にスマホの演算能力をつかってマイニングをするのではなく、Electroneumが、スマホのスペックや稼働時間に応じて、通貨を付与する仕組みとなっています。
マイニングの一部を体験しているだけということですので、報酬は少なく、一日稼働で30円前後だといわれています。
ただ、利用料がかからず、電力を過剰に消費せず、ボタンをタップするだけで簡単にマイニングができるので、一日30円前後でも悪くはないと思います。
「マイニングを体験してみたい」という初心者や、ちょっとした小遣い稼ぎに利用したい方におすすめです。
2. 銭プール
BitZeny専用のスマホアプリです。BitZenyは国産の仮想通貨です。知名度はまだ低いですが、コミュニティが活発であることや、キャラクター性ではビットコインにない魅力があります。
こちらのアプリも、ボタンをタップするだけでマイニングできます。
バッテリーの消費が大きいというレビューが見られるので、充電しながらの利用を推奨します。
まとめ
利益が大きく、本格的なマイニングをしたい方はハイスペックなパソコンやマイニングマシンが必要です。「初心者」、「少しの利益でもいい」という方は、スマホアプリが向いています。
スマホでマイニングするメリットは、初期投資がかからないことです。また、使わなくなった古い端末でもインターネットに接続できれば、マイニングが可能です。
Electroneumや銭プールは簡単な操作で、ほぼ放置しておくだけで利益が得られます。利益は少ないですが、0円に等しい端末を、有効利用できます。
また、Electroneumは、スマホでの市場拡大に重きを置いており、これから利用者がさらに増えていけば、利益が上がることも期待できます。
そういった期待もこめて、眠っている端末を使用するのも良いのではないでしょうか。